2013年10月1日火曜日

天竜区二俣町 外構完成現場 〜植栽を中心にしたエクステリアプラン〜


エクステリアを彩るのに色々な材料や素材があると思います。ブロックやフェンス、今では、エクステリアメーカーから様々な商品が開発されていると思います。
また、デザインをする上で門袖を格好良く仕上げるために塗装をしたりタイルやレンガを貼ったりして構造物できれいに見せることもあると思います。

この現場では、構造物はなるべく造らず、表札をつける門袖も簡単に植栽と相性の良い自然素材の石を採用し、あとは、植栽で絵を描くように仕上げました。


これが、着工前の建物の外観です。
窓もなく印象的な壁。ここをうまく使って建物とエクステリアを調和したプランができないかなと考えました。

そうなると、樹木が一番適した素材なのです。
まずは、こういう樹形の樹木を探し出してくることが重要な作業の一つです。
樹木も1本で見せるのではなく、数本組み合わせて生け花のように(生け花はやったことないですが・・・)配置と傾きを現場で調整します。その時は、ハサミやノコギリも持ち、余分な枝をはらいながら形を造っていきます。これは、実に楽しい作業でもあります。


低木や下草も砂利を組み合わせて仕上げました。


駐車場・アプローチのデザインは、駐車場からアプローチへ繋がるようなラインを入れます。


そして、植栽の方にもコンクリートのラインを広げ、繋がりを出します。


大谷石で植栽からポーチまで繋がりを出します。



この現場は、植栽を中心に構成させて頂いた現場です。
人工的な構造物はいずれ劣化し見栄えが衰えてきます。
植栽は、季節によっては、新緑や紅葉、花や実を楽しめます。朝と夕方でもその日の光の具合や風の吹き方によっても全然違います。
日々の変化が楽しめる、心を豊かにしてくれる植栽という材料は素敵なアイテムですね。





その植栽の恩恵を受けるためには、土壌改良は怠りません。
樹木1本ずつの穴でなく、大きく掘ります。マス全体で広く土壌改良をします。
年月が経って、見栄えが落ちる植栽では残念な限りです。ここは、惜しみなく経費を掛けます。

この現場は、樹木を見せるように植栽したので前回のFベースさんの植栽の考え方とはまたちょっと違いますが、エクステリアにも樹木を中心にプランニングしていきたいですね。


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