2013年6月23日日曜日

樹木根系図説


 高田造園さんに紹介して頂き、『最新 樹木根系図説』を購入しました。
価格は、84000円。
Amazonで妻には内緒で購入。届いて金額が見た妻には「高っ!」
まあ〜普通の感覚からすれば高いですよね。

でも、僕にとっては、84000円は安い。
1000程のページを要してそれが総論と各論として2冊。
各論の方で言えば樹木1本ずつの根が図示されています。
これだけ調べてまとめるのにどれだけの労力と時間が掛けられたのでしょうか。
84000円だけ出せばその内容が手に入れられるのだからとても安いと思います。
ただ、この内容を活かさなければ高い買い物となってしまいます。この図鑑の内容を把握し身に付けて庭作り活かせば安い買い物です。
活かすも活かさないも自分次第ですね。



雑木の庭には欠かせないコナラの根系をみると主根は太く他の木に比べても深く伸びている。主根は心土まで達成しています。
コナラの根は成長が早く深く伸びることで土を軟らかくし土中に酸素を産んでくれるのでしょう。コナラの近くに他の樹種を寄せて混ぜて植えることでコナラが土を改良して他の樹種にも良い土壌を与えてくれると思います。
雑木の庭には、涼し気な環境を作ってくれたり、熱環境をコントロールするだけの役割だけでなく、土壌をつくるという意味でもコナラは欠かせませんね。


今までよく、使っていたヤマモミジの根を見ると、主根は発達せず、浅く細根が多いですね。過湿で通気不良な立地では枯死する。発根性に乏しく移植は困難。根回しによって細根が多数発生するので移植には根回しが必要。と紹介されています。

ぼくの住んでいるお茶のまち菊川には、お茶の畑がたくさんあります。
お茶の根をみると、主根が深く伸びていますね。
樹種によって根が全然違いますね。


根の特徴を知って、植え付ける現場の土壌を見る、そして必要な土壌改良をする。そうしないと健康的で住環境に影響を与えられる雑木の庭は作れませんね。
きれいな樹形の樹木を植付けても土壌のことを疎かにしては植えつけた時がMAXの状態です。時を重ねることに見た目は崩れだんだんと手に負えなくなってくることでしょう。
そうではなく、植付けた時がスタート、2、3年後そして5年10年、子の世代、孫の世代へと庭が成長していくことが大切だと思います。
そこを目指して、根を知り土壌作りに力を入れ、住環境に影響を与えられる雑木の庭を提案できるようにがんばっていきます。


ナインスケッチのホームページは、http://9sketch.com/

2013年6月19日水曜日

東京都大田区O邸


東京都大田区O邸の外構造園工事が完工となりました。

全面道路は、バス通りで交通量もある道路なので門袖は道路から後退させています。
後退させることで門廻りに圧迫感をなくし落着きが感じられます。
また、後退したことによって植栽スペースができます。門扉を付けてクローズな計画ですが門袖を挟んで外と中に緑を植えることによって繋がりを出してくれます。

門廻りで考えて計画したところは、
向かって右側に建物に対して直角にRCの壁を設置しています。
道路から門袖を超えて奥まで抜けることで狭いながらも奥行き感と広さを感じさせました。ポストの付いてる壁をL字に道路側に曲げるだけでは出せれない感覚です。
向かって左側は門袖を2段構えにして高さを変え立体感を出し、スペースが生まれたので中に繋がる植栽を配置しました。

門袖の仕上げは、杉板の型枠の打放し仕上げです。
コンクリートに杉板の模様を写す仕上げで植栽との相性もいいと思います。

門廻りは低木と下草やコケなどと組み合わせて仕上げました。



門扉を開けた正面にも同様にコケを中心にチャート石と組み合わせて仕上げました。
幅にして30㎝になります。
タイルを貼る費用をかけるなら緑にお金を掛けた方が見栄えも良いし、心を豊に感じさせてくれると思います。


バス通りに面している敷地なので目隠しや防犯、お子様の飛び出しなどの面から考えてもクローズにするべきところでした。
隙間やズラスことを考えて少しでも植栽スペースを確保し、クローズにしながらも硬すぎず圧迫感を与えないように考えてみました。
植栽が構造物の硬さとうまく調和できたと思います。


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2013年6月16日日曜日

この気持ちを糧に

電話が鳴った瞬間。きたか〜。
やっぱり。。。
内容は、聞かなくても分かっていた。この業界で10年以上もやっていて何百件とこなしてきた。だいたいの感触は分かるつもり。
言いづらそう、伝えづらそうなことが感じられる。
それがまた、申し訳ない。

何百件とやってきたけど、まだまだなんです。
目指すところが今のところであればいいけど、もっともっと高めたい。
高めなければならない。
そこを目指して動き始めたのだし、この性格は変えられない。


こんな内容をブログでかく内容ではないと思うが、あえて書く。
独立して身近で注意してくれる人がいなし、ここを乗り越えないといけない。

今の自分の力では通用しないし、もっともっと修行が必要ですね。
忙しいのも理由にならいし、暇だからできるものでもない。
気持ちの問題だ!


気持ちの通りに動いて身につけてみせます!





2013年6月10日月曜日

KAGIYAビル  Casa BRUTUS



KAGIYAビルが本日発売のカーサブルータスに掲載されました。


「浜松から発信する新たなコミュニティー」
写真家若木信吾さんがオーナーを務める書店を中心にクリエーターのオフィスやショップが続々と集結。
と紹介されています。
求心力があるキーパーソンがいてこそ、魅力的なコミュニティーは完成するのである。
と締めくくられてもあります。
入居者には、確かに若木信吾さんを筆頭に求心力がある人が多いと思います。
果たして自分は?
まだまだですね。。。

徐々に、KAGIYAビルは、注目を浴びてきました。
入居している僕自身もKAGIYAビルに置いてけぼりにならないように個性を高めがんばらないといけませんね。

ぼくがこれから目指すところは、
住まいを「外」から考える。
というところでしょうか。

心地よいと感じるのは建物の中より「外」にあり自然の中に溢れているものだと思います。
緑の力を生かして外部空間と建物を調和するように考えていきたいと思います。

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2013年6月5日水曜日

カギヤビル403号室

先日、事務所のオープニングパーティを行いました。
前に紹介していますが、私の事務所は浜松の街中の築50年以上の雑居ビルのカギヤビルの403号室にあります。
この403号室は私含め4名でシェアをしています。
室内の内装工事や家具の搬入などやっと終わり、友人関係を中心に身近な人に起こし頂きました。
先日、中日新聞に取材して頂きまして、起業家、まちの活性化などとちょっと大げさに書かれていますが、これをきっかに街が賑わってくれればと思います。
ぼくは、県外から浜松にきています。
まずはじめに行くところって必然的に浜松駅ですよね。そして周辺の街中へ。一番賑わっているであろう場所に人がいないと寂しく感じます。この街はおもしろくないのかな、と。人と一緒で第一印象って大切であると思います。魅力あり楽しい街になればもっと人が来るし、人が出ていかなくなるのではないでしょうかね。
 カギヤビル4階のギャラリーを会場にして交流を楽しんで頂きました。
4名それぞれの知人同士が新しく繋がってくれたことがうれしく思います。

403号室の事務所ではそれぞれの過去の作品などを見て頂きました。

今後共、カギヤビル403号室をよろしくお願い致します。
オープニングパーティの内容を㈱55634のブログでも紹介しています。こちらも御覧ください。

㈱ナインスケッチのホームページはhttp://9sketch.com/