2013年4月27日土曜日

緑を多く入れるために・・・

植栽は、住まいつくりでは、欠かせない素材だと思います。
建物だけではいかにも構造物という硬い感じがしてしまいます。そこに植栽が入れば硬いイメージを和らげてくれて人工的なものから調和してくるのだと思います。
周辺に街路樹や隣地の庭があれば自分の敷地の植栽と繋がり、街とも調和してくるのだと思います。
また、季節によって葉っぱの付き方や色合いも変えてくれ毎日違う姿を楽しめます。

植栽は素晴らしい素材なので、なるべく多くの植栽を提案したいのです。
しかし、敷地や建物の配置によっては、駐車スペースやアプローチを確保すると中々植栽スペースを確保するのが難しい現場もあります。
そこを、なるべく多く植栽スペースを確保するのが外構プランナーのプラン力だと思います。(もっと、言うと建物の配置や設計地盤の高さを決める初期の段階から外構プランナーが入って打合せをした方がいいと思います。)


この現場は、駐車スペースを2台分確保すると玄関の正面まできてしまいます。
よくあるパターンですと駐車スペースのすぐ隣にアプローチを確保したくなります。

ここでは、アプローチの取り方を玄関に対して角度をつけて斜めにしました。
そうすると三角の隙間が生まれるのです。
そこを植栽スペースにあてることができます。それによって玄関の正面にも植栽が入り、ドアを開けた時も直接中が見えません。

階段の反対側にも植栽を植えれば緑の間を抜ける心地良いアプローチにもなりますね。



これ以上に量を多く、また背丈がある植栽を入れればもっと雑木林の気持ち良い感じになると思いますが、まずは、植栽スペースを確保するプランニングが大切だと思います。

コンクリートや石などで舗装するとコストも掛かりますよね。
それなら、プランニングの工夫で土のままにしてコストダウンを測り、少しでも多くの植栽を入れた方がいいと思います。



2013年4月17日水曜日

浜松市 緑の基本計画・・・果たして

今日は、前年度3月に施工した生垣申請の完了報告を浜松市に提出してきました。
完了報告は無事、受け取ってもらったのですが、最後に担当の方から
「今年度からは風致地区のみ生垣交付することになります。」
と伝えられました。
普通の宅地は、もう生垣が交付されないらしいです。
なんでですか?
と問いただすと
案の定、「予算の関係です。」
との返答が・・・。

そこって予算削ることかぁ〜!どうなってんの浜松市は!
浜松市では、 
緑の基本計画「みどり生活を愉しむまち・浜松」をめざして
というのを掲げているわけですよ。


この冊子に目を通すと
緑地の保全や緑化の推進に関して、その将来像、目標、施策などを定める基本計画が載っていいるのです。

いいこと、書いてあるんですよ。
浜松市には、山から川、海、湖、田園と多様な自然環境を備えているのでみどりを介して浜松でしかできないようなみどりとともにある暮らし、真に豊かな生活をしていきましょう。

具体的な目標数値も載っています。
10年後には街路樹も新規で3150本、増やすのですね。
どんな街路樹を増やすのでしょうか。
数値もそうですが、もっと大切なのは、質だと思います。
今現在ある浜松市の街路樹であれば無い方がいいですね。枝葉が伸びたからと言ってむやみに剪定して樹木そのものの形なんか無いですね。無様な姿ですよ。
余計にみどりは厄介なもの面倒なものと思わせてしまっていると思います。あれでは、みどりを推進することと正反対の動きですよ。
(ちょっと、話がずれてしまいましたが。)

 街路樹と親しむ事業の強化
住宅地緑化の啓発推進
緑化を推進する制度の充実

という文面も見えるのです。
生垣の交付制度の予算を削っていいの?!って思うのです。
みどりを増やす予算は逆に増やさないといけないことではないでしょか。


この冊子の冒頭にもあったように、浜松は多様な自然環境があるのです。
宅地や商業地、工業地にも緑化が広がれば、周辺の自然環境とみどりが繋がり、自然環境と一体になった街になるのです。
まだまだ、みどりは厄介なもの面倒なものと思う人が多いと思います。軽井沢や箱根などの避暑地の雑木林って気持ちいいですよね。害虫も殆ど見ないですよね。
ああいう自然な環境の緑化スペースを展開していけばいいと思うのです。
正しい知識とスキルで緑化していけば病害虫も付きにくく管理も楽な気持ちいみどりができると思います。
ぼくも、そこを目指してもっともっと勉強していかなければなりませんね。





2013年4月15日月曜日

お茶のお稽古

先日は、久々にお茶のお稽古でした。
腰を痛めていたのとなんだかんだで慌ただしく過ごしていたのでゆっくりとお茶のお稽古の時間も取れずにいました。


久々にお茶のお稽古に参加させてもらうと、普段の慌ただしい生活をリセットさせてくれますね。
雑音ばかりの日常生活の中で、お湯が沸く音、柄杓を置く音、水を注ぐ音など、耳を癒してもくれます。
また、一つ一つの動作、これをこなそうとすることが心を落ち着かせてくれてもいると感じました。

忙しいからといってお稽古を欠席するのではなく、忙しいからこそお稽古に出ないといけませんね。
そうすれば、日常生活ももっとゆとりが持てる生活が送れるのだと思います。



お道具も新しく揃えました。
今年は、しっかりとお茶と向き合っていこうと思います。



2013年4月12日金曜日

木々たちが芽吹いてきました。

先日植栽させていただいた木々たちが芽吹いてきました。

雑木の木にとっては最高の季節到来です。
新芽の透き通る黄緑色はこの季節しか堪能できません。


もみじ

ツリバナマユミ
コナラ
アオダモ
ウメモドキ
コデマリ
ゲンカイツツジ
アセビ
ベニシダ


木々たちが生きようと芽吹く姿、美しく、感動させてもらいます。
この時期は、日に日に姿を変えていきます。
毎日姿を変えて楽しませてくれる樹木というアイテムは建物をよく見せる一番の外装素材ではないでしょうか?!

外壁に派手にタイルやレンガや石をむやみに貼る必要もないのです。
樹木があればそれだけで建物を引き立たせてくれるのです。

樹木は、目で楽しませるだけでなく、太陽光があたれば光を感じ、枝葉が揺れれば風を感じさせてくれ、五感にも刺激を与えてくれるのです。
すばらしい力だと思いませんか?!


2013年4月6日土曜日

鴨川うつわや+カフェ草SOさんの植樹祭


先日、千葉の高田造園さんに同行させて頂きました。

その日は、千葉県鴨川市のうつわや+カフェ草SOさんで植樹祭&レクチャーをする日でしたが、生憎の雨で植樹祭は延期となりました。
植樹祭は延期で残念でしたが、レクチャーでの高田さんの話しにはこれからの植栽のあり方、樹木の力や役割などの話しを聞かせて頂きました。(むしろ、昔はそうやっていたのにいつしか忘れられてしまった。)大変勉強になり考えさせられる話しでした。

話すと長くなるのでまたの機会ににしますが、樹木もただ単に植えるのではなく植生や生態系を理解した上で植樹していかないといけませんね。



このうつわや+カフェ草SOさんがある場所は大山千枚田がある場所です。


小さな田んぼが段々に形成され田植えされればとても綺麗で絶景なのを想像させてくれます。東京から一番近い棚田ということもありその時期になれば週末はたくさんの人で賑わうみたいです。

うつわや+カフェ草SOさんの周辺も自然環境豊かで気持よく癒されるところなんです。

窓からは、今の時期菜の花畑も見え



棚田も見えます。とても綺麗な場所なんです。

でも、手前にネットの柵が見えるでしょうか?!
近頃、猿が悪さをするらしくそのために電流が流れる柵を設置しているみたいです。
これでは、せっかくの景観が壊れますね。

ここのオーナーはこのネットを設置するために木々が撤去されていくのです。自分たちの景色が崩れていくのです。樹木を植えないと景色が守れない。ということもあって庭を作っていくことに決めました。とおっしゃっていました。

たいていの人はこれだけ周辺に自然環境があれば、敷地内に新たに樹木はいらないと思う人が大半だと思いますが、ここのオーナーは違うんですね。樹木に対しての意識レベルが高いですね。




建物周辺に樹木を植えれば周辺の緑と繋がりが出て、周辺環境とやっと調和ができると思います。うつわや+カフェ草SOのオーナーもおっしゃっていましたが、家を建てる時に植栽を一緒にやるべきで外構も考えていかないとダメなんですよね。

樹木の力は景観を良くするだけでなく、過ごしやすい住環境も提供してくれますしね。
建築と同時に外周りの植栽や外構計画を同時に進めていきたいですね。


しかし、鴨川は自然を求めている人や定年後の楽しみとして都会から移り住んでいる人が多い土地みたいです。
この人達は自然に対する思いは高く、人間力というのでしょうか、意識が高い人達ばかりで、自然と向き合って自然を大切にする人達だと感じました。ここの住人のせいで猿などがでるよになったとは思えないのです。
今までの人間の贅沢な暮らしの積み重ねがいけないのでしょうかね。もっと自然と共存、自然に習って暮らして行かないといけないのでしょう。
色々と考えさせられる日でした。

その後の植樹祭の内容を高田造園さんうつわや+カフェ草SOのブログで紹介されています。ご覧ください。