2013年11月20日水曜日

軽井沢 旧軽井沢〜吉村順三別荘


昨晩は、雨風が大分降ったようで、朝、外に出ると落ち葉がたくさんでした。



ここでもやはり、落ち葉は絵になります。
落ち葉は、楽しむものですね。


そして、向かった先は、旧軽井沢地域。
まだ、もやが掛かっていました。でも、それがまた良い雰囲気を醸し出してくれます。



この辺りは、木々に囲まれた別荘も多い地域です。
主役は、建物ではなく、周辺の雑木林ですね。
このローケーションが欲しくてこの地に別荘を持ったのでしょう。


こちらは、場所を変えて旧軽井沢銀座の裏手。
この民家も雑木に囲まれています。
木々は、2階の屋根まで超える大きさです。木は大きくなっていいのです。
軽井沢の地だからできるのではなく、意識の問題だと思うのです。
落ち葉だって絵にもなります。隣地に舞ってもいいではないですか。それが自然であるし、落ち葉掃きだって1年で考えれば数日のことです。


こちらも、背丈も大きく生き生きした木々たちが主役です。
落ち葉のアプローチも素敵です。

これらの例に習って、一般の住宅でも庭から考える住宅があってもいのではないでしょうか。庭が主役の家です。
よく、「庭付きの家」が欲しいと言いますが、「家付きの庭」があってもいいと思うのです。庭から考えた間取りや配置があってもいいと思います。


そして、向かう先はこの先にあります。
分かる人には分かると思います。



雑木に囲まれた吉村順三さんの別荘があります。
建築に携わる人なら一度は吉村順三さんを通るのではないでしょうか。
あの巨匠がこの地に別荘を建てたというのは、やはりこの雑木に囲まれたロケーションだと思います。住まい、暮らしを考える上で外回りは切り離せないポイントの一つだと思います。建物本体だけで住まいを考えるのではなく、敷地全他、更に周辺環境を利用したプランニングを心掛けると心地良く、心豊かな暮らしが送れると思います。私は、心地良いな、気持ち良いなと感じるのは家の中より外にあり、自然の中に溢れていると思います。だから、住まいを『外』から考え、庭と建物が調和するような提案をしたいのです。

雑木の庭があると、管理が大変だと言う声もあるでしょう。
なるべく管理が掛からない植え方をすればいいのです。
樹木を密植する。地面を叩いて仕上げる。支柱はしない。土壌改良をしっかりする。
などなど、ポイントはあります。気を掛けてあげることが一番だとは思いますが。



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2013年11月16日土曜日

軽井沢の紅葉の旅  ハルニレテラス〜夜の軽井沢高原教会


先日、紅葉を見に軽井沢を訪問してきました。
紅葉はちょうど見頃を迎えていました。
色付いた雑木林を抜けるとそこは、星野リゾートが運営するハルニレテラスがあります。


途中、ニシキギの木が葉っぱも実も真っ赤に染まっていました。


連休ということもありテラスは大賑わいでした。


ここの名の由来であるハルニレの木は葉っぱが散ってしまっていました。
職業柄、これを見てしまうと残念に思ってしまいました。
それは、葉っぱが散ってしまったことではなく、剪定の仕方。枝先を切るような剪定ではせっかくの自然樹形が損なわれてしまいます。『ハルニレテラス』と名が付いているのだからもう少し考えた剪定をしてほしいものです。(まあ〜小言は聞き流して下さい。)

でも、全体のロケーションは最高です。


すぐ脇には川が流れています。
水が流れる音を聞きながら紅葉を楽しむのは格別です。


雑木林を抜ける親子の後ろ姿も絵になります。


そして、夜訪れたところは、軽井沢高原教会。
ろうそくとライトアップの演出で素敵な空間になっていました。


教会の中では、ハープコンサートが開催されています。
自然溢れる環境の中でのハープの音色は癒されました。



落ち葉も絵になります。
樹木を提案させて頂くと落ち葉掃きを気にされる方もいらっしゃいますが、せっかくだから、落ち葉は楽しむものだ。と思えば少しは気が楽になるのではないでしょうか。



雨で濡れた園路も素敵です。


灯りをたっぷりと浴びた誰もいない駐車場でさえ素敵に見えます。
木々があるとどんなスペースでも絵になるものですね。
木々は、新緑や紅葉などの四季で楽しむだけでなく、その日の朝と夜とでも表情を変えて僕たちを喜ばせてくれます。

やっぱり、住まいにも木々が必要だと思います。忙しい日々を送る中に、自宅の庭にこんな雑木の庭があったらいいと思いませんか?!


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2013年11月2日土曜日

ウッドデッキ or タイル貼りテラス、それとも・・・。


よく、ウッドデッキにしようか、タイル貼りのテラスにしようか悩まれることが多いと思います。ウッドデッキにしても天然木や人工木樹脂にするか。それぞれ、メリット、デメリットがあります。

天然木のウッドデッキは木の温もりが感じられます。でも、ささくれや反りが出たり、定期的な塗装などのメンテナンスも必要です。イペ材やウリン材のハードウッド材もありますが、高価なものであり、不法伐採によるものもあります。
人工木樹脂のウッドデッキでは、メンテナンスはほとんどフリーであります。しかし、木の温もりは感じられません。費用は以前より安くなってきましたが、天然木よりは少々、高くなります。

タイル貼りのテラスは、メンテナンスはほとんど要りません。建物によっては、ウッドデッキよりタイル貼りのテラスの方が合うこともあるでしょう。しかし、一般的には、室内とタイル貼りテラスでは、段差ができてしまいます。(おさまりを考えれば段差は少なくすることも可能ですが)今のほとんどの住宅では建物基礎の上に水切りがありそこが床下の換気口にもなっています。タイル貼りのテラスで室内と段差無く作ろうとするとそこを埋めてしまうことになります。建物には、あまり良くないことです。

室内から段差無く外に出たいとなると、ウッドデッキになります。しかし、メンテナンスができないとなると人工木樹脂のウッドデッキになります。しかし、人工木樹脂はなあ・・・となると選択肢がなくなってくるのです。


そこで、今回ご提案させて頂いたのが大判の御影石のテラス。


室内から見ると、



大判の石を使えば、建物際で立ち上がりをつくりオーバーハングをすれば室内とほぼ高さをそろえれます。素材は、石なのでメンテナンスもほとんど要りません。施工面では、仕上げは半日あれば十分終わります。工期も短縮できます。また、タイルと違って、目地が無いので広くも感じると思います。



大判の御影石のテラスの廻りには雑木を植え付けて道路からの目隠しと石のテラスに木陰を落とすように、セットで計画します。


道路から見ると木々が重なって目隠しになります。
目隠しのためにフェンスをするより、雑木があれば目隠しと心地良さも感じられます。



みなさんは、ウッドデッキ派?人工木樹脂派?タイル貼りテラス派?それとも、大判石のテラス派?



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