2013年7月24日水曜日

掛川市 Fベースモデルハウスの外構と雑木の庭工事



 Fベースさんのモデルハウスの外構と雑木の庭工事をはじめさせて頂き2週間を過ぎようとしています。
8月3、4日のオープンに向けて最後の追い込みになります。
日にちも限られてきたので外構と植栽工事を同時に進められるところから手をつけていきます。職人さんにも暑くて大変な中がんばってもらっています。


合わしてぼくの仕事は、植栽計画のイメージを膨らませること。

部屋の中に入らせて頂き、どこに植栽があると気持ちよく感じられるか、その先の構造物を隠すには、ウッドデッキや室内に木陰を落とすにはなど考えながらイメージを膨らませます。

また、大切なのは、1階だけでなく2階にいても緑が感じられるように配置計画を考えること。
家際に植えれば、家の中にいても枝葉が揺られ風を感じられ、鳥がくればさえずりも聞こえます。
今日は、その2階にいても緑が感じられるような高木類を搬入しました。
コナラを中心とした雑木の庭木です。
合わして、タテヤマユーキとくん炭と堆肥を搬入。植栽は土壌が大切ですからね。土壌改良には惜しみなく力を注ぎます。僕たちが緑の力を借りて快適に過ごしたいなら、植栽にも快適に過ごせる環境を作らないと行けませんからね。

今日は、生憎天気でした。また、明日から工事の再開です。

8月3、4日のオープンに是非お越し下さい。
雑木の庭の心地良さを感じて頂きたく思います。


ナインスケッチのホームページはhttp://9sketch.com/


2013年7月12日金曜日

植栽時の土壌改良

昨日は、格子フェンスに囲まれた中庭に樹木を植え付けてきました。
職人さん1人を連れてぼくと合わせて2人の作業。
すぐ終わるだろうとあまくみていました。
掘っても掘っても、土が悪い。土が固く砕石みたいな土質。
タイルに囲まれた80cm角程度のマスでの堀作業は人1人が入るがやっと。作業性も悪く中々辛い作業でした。

1m程掘ってもこの土質。これでは、健康に樹木は育ってくれません。

ぼくらが、緑の力を借りて心地よく快適すごしたいなら、樹木にとっても快適な環境を作ってあげないといけませんね。樹木にとっては、タイルに囲まれているだけで過酷な環境です。土だけでもなるべく良い環境を作ってあげないと。
昨日は、猛暑の30度超え。こうなったら、気力との勝負です。

穴堀り次は、土壌作り。
土壌には、堆肥をたくさんと微生物土壌改良材のタテヤマユーキを混ぜながら埋め戻していきます。

水決め時には、植物活力液のHB−101を混ぜて水やりをします。
HBー101は天然の植物活力液なので無害で無農薬。また、土中の微生物の活力とバランスを確保してくれます。

1本植え付けるのに2人で2時間程度掛かってしまいました。
健康で豊に育ってくれることを願います。
エントランスから格子越しにハナミズキが見えます。
やはり、ここに緑があるのとないのでは景色が違います。
この場所にハナミズキを提案させて頂いたのは、ハナミズキの花は上向きに花をつけます。このテラスは2階のバルコニーに面しています。バルコニーから眺めると花が1番きれいに見れるのです。1階だけでなく2階にいても緑や花を楽しめるような庭を身近に感じてほしいという願いも込めさせてもらいました。


そして、場所を変えてこちらは、掛川市の工務店Fベースさんのモデルハウス。
こちらも昨日から外構、雑木の庭の工事を着工させて頂きました。

雑木の庭の力で住環境、熱環境に対して少しでも貢献できるように計画していきます。
8月3日にはグランドオープンです。
どう、景色が変わっていくのか、自分自身でも楽しみです。


ナインスケッチのホームページはこちらhttp://9sketch.com/

2013年7月5日金曜日

大手住宅メーカーのエクステリア会社での講義

縁合って声を掛けて頂き、大手住宅メーカーのエクステリア会社で講義をしてきました。
この会社は住宅メーカーの外構や庭だけでなく、独自でエクステリアショップなども展開し静岡県だけでなく全国的にもそのショップは名が知れています。まだまだ未熟者な私がこんな会社に講義なんてしてもいいものなのかと思い悩みましたが、今までの仕事の見直しとこれからの仕事への思いを再確認できる良い機会だと思い、話しをさせて頂きました。

30名近くいる同業者、そして同世代の方も多く最初は緊張しました。

今回は「緑の力を活かした住環境の設計」というテーマで雑木の庭が作ってくれる豊かな住空間についてと、過去の施工例をスライドで説明させて頂きました。

雑木の庭は、夏の暑い時期には、木陰をつくってくれます。冬は、葉っぱを落とし暖かい日射しを庭や室内へと射し込みます。
夏の木陰でできた涼しい空気は、日向の空気と温度差が生じ風が生まれます。その涼しい風が室内へと送り込んでくれるのです。
自然の木々の力をもっと住まいに活かせば心が安らぎ、心豊かな生活が送れると思うのです。

高田造園さんの教えにそって、雑木の庭つくりのポイントをスケッチを見せながら説明させて頂きました。
一つは、家際に植栽すること。1階だけでなく2階の窓の位置も意識しながら、2階にいても緑が感じられるような配置にすること。
夏の南中時の太陽は78°にもなります。6mの高木を植えても1m程度の木陰しかできないのです。室内に木陰を落とし込むには家から離して植えては効果がないのです。
また、近いところで風に揺られる葉音が聞こえ、鳥がくれば鳥のさえずりも聞こえてきます。

二つ目は、木々を1本でなくまとめて密植して植えること。
自然の森は1本で植えてあるところはありません。1本で植えると直射日光や地面の照り返しによって幹が暖められます。幹が暖まり乾燥すると枯れやすくなります。そのために幹を守ろうと樹木は枝葉を広げようとしてきます。広がると枝葉は人間の生活領域に入り邪魔になり剪定しようとします。そうするとどんどん見た目は崩れ管理も大変になってきてしまいます。
だから、自然の森の用に樹木を密植して植え付けます。お互いが木陰を作りお互いが幹を守ってくれる。そうするとゆっくりと成長もし管理も楽な環境がつくれると思います。

その他に樹種の組み合わせや屋敷林を例に挙げ話しをさせて頂きました。


最後に話しをさせて頂いたことは、
心地よいと感じるのは自然の中に溢れていて建物の中より外にあると思います。心地よく、快適で過ごしやすい生活を与えてくれる緑を僕たちは提案することが出来る。エクステリアプランナーとして住まいを外から考えていきたいですね。建物の配置を少し振ることで三角のスペースができるのでそこに植栽を計画する。間取りや開口部も雑木の庭でできた冷気を室内に取り込みやすいように計画する。庭や外構計画側から建物を設計するのも有りだと思います。
高気密、高断熱の家が本当に快適な住まいなのか・・・。緑を通じて光や影、音や風を感じ、生き物の鳴き声や鳥のさえずりを聞き、心を豊にする。時には、樹木の剪定をしたり落ち葉はきをする。それが生きていくということであって自然なこと。そういう行為がなくなるから人間らしさも失っていくのではないでしょうか?!
家が建つと木々がなくなるのではなくてこれからは、家が建つと緑が増えてくる。どんどん街が潤おうような住まいつくり、街つくりを目指していきたいですね。

という話しをさせて頂きました。ちょっと偉そうでしたね。。。

こういう機会を与えてくれた関係者の方々には感謝します。
ありがとうございました。


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