2013年10月17日木曜日

豊橋市外構完成現場 〜雑木を中心に〜


豊橋市の外構完成現場になります。
門袖は極力簡単にし、雑木が中心になるようなプランニングをさせて頂きました。
構造物を造るとそれなりに費用が嵩みます。なるべく造らないようにしコストを抑え、その費用を雑木の植栽にまわしました。
木々があれば十分です。派手な門袖やフェンスは要りません。
木々は成長し、いずれは緑のトンネルになりアプローチに光と影を落とし心地よい空間になってくれると思います。

門袖で見せ場をつくるのではなくアプローチ(階段)で工夫をしています。


アプローチの素材は、表札を取付けている柱の御影石と揃えています。
少し、前に張り出し立体感を演出させました。


踊り場のステップはコンクリートで同じく浮かす用にデザインしています。



道路から見ると階段2段分の高低差があります。
よくここをブロックやフェンスで高低差を処理する現場が見られますが、階段を伸ばし、コンクリートを浮かす用に立体感を出し、その廻りは石を敷き詰めて処理をすれば見栄えがよくなるのです。
しかも、ブロックやフェンスの構造物を造るよりコストは下げれます。
一般的に高低差があるとコストがあがりますが、逆に高低差を活かしたプランニングが見栄えと経済設計となります。(この辺りの話しを先日のラジオでも話したかったけど・・・。)
ただ単に、素材を変えてコストを下げるのではなく、プランニングの工夫でコストを下げることもできるのです。


アプローチの入口なので、下草やコケを貼りしかっりと仕上げました。


駐車場は、間口が広いことを活かして道路と平行に長いラインをいれています。


植栽した雑木は、
コナラ、アオダモ、ヒメシャラ、ナナミノキ、クロモジ、アセビ、アオハダ、エゴノキ、マユミ、ナツハゼ。
結構、密植して植栽しています。
密植することで山に似た環境になり、成長もゆっくりと抑えられます。
1本で植えると樹木は、幹肌に太陽光が直接当たらないように枝葉を広げてきます。その枝葉は人間にとっては邪魔な枝葉になりがちです。密植してお互い同士が守るようにゆっくりと枝葉を広げることが自然な雑木の樹形も保たれてきます。
樹木が多いと管理が大変だと思いがちですが、かえって1本で植えるより管理が楽にもなります。


プランニングの工夫でコストを極力おさえ、予算が許される限り植栽を多く入れていきたいですね。


ナインスケッチのホームページhttp://9sketch.com/



2013年10月16日水曜日

ラジオ K-mix静岡エフエム 『SUZUKIマスタートーク』に出演してきました。


先日、10月10日にK-mix静岡エフエム、ズミさんこと高橋正純さんがパーソナリティーのモーニングラジラの『SUZUKIマスタートーク』のコーナーに出演してきました。
通常は、電話での出演ですが、K-mixのビュースタと事務所のカギヤビルが近状なので生で出演させて頂きました。

実質7、8分の中で始まる前は長いなと思っていましたが、トークをしていると意外とすぐ時間が経ってしまい伝えることの難しさを痛感しました。


カギヤビルの話しから、独立への思いや『ナインスケッチ』社名のルーツやプランニングへの思いなど話しをさせて頂きました。

ちょうどいい機会なので『ナインスケッチ』社名のルーツついて話しをさせて頂きます。ここも参照してください。


ぼくは、図面は手描きでこだわっております。自然素材を扱うことが多く、石や木などを扱う時、こんな形のものこんな樹形の木を入れたいな。と考えながら描きます。これは、CADだと中々表せないことであります。また、アプローチのラインを決めるのもCADだと決まりきった線になりがちだと思います。手描きがうまい下手の以前に考えながら手で描くというプロセスを大切したいのです。
その、手描きへのこだわりから『スケッチ』を取りました。

『ナイン』は僕がよく扱う素材(緑、光、影、水、土、風、鉄、石、硝)の9つの数からとりました。
今日、エクステリアメーカーから様々な商品が開発されています。そういう商品の組み合わせでプランニングするのではなく、ぼくは、これらの素材から考えてプランニングしていきたいと思っております。商品の組み合わせでプランをたてると、どこもかしこも似たような現場ばかりになってしまいます。せっかく高いお金を出して住まいを造るのなら他と一緒よりはオリジナルの物がいいですよね。しかも、意外とメーカーの商品よりも安く仕上がる時もあります。また、自然素材を使うと経年変化により良さが増すものもあります。
もちろん、メーカーの商品も使います。それは、お施主様の予算や生活スタイルに合わせご提案させて頂いております。


ズミさんに話した経済設計の話しや外から考える住まいの提案などについても機会があれば、綴りたいと思います。

初めてのラジオ出演。勉強になりました。



K-mixモーニングラジラはのホームページはhttp://www.k-mix.co.jp/radzilla/

ナインスケッチのホームページはhttp://9sketch.com/index.html




2013年10月9日水曜日

ラジオ K-mix静岡FM モーニングラジラに出演してきます。




10月10日(木)にラジオ K-mixFM モーニングラジラに出演してきます。

ズミさんこと高橋正純さんの番組モーニングラジラの8時30分からのコーナー『スズキ マスタートーク』に出演致します。

「庭・外構プランニングマスター」として普段、どんな思いや考えでプランニングしているかを話してきたいと思います。

と言っても、うまく話せるかが心配です・・・。


お時間ある方、聞いてみてください。(あんまり、聞いてもらいたくもないですが・・・。)



K-mixモーニングラジラの番組HPはこちらhttp://www.k-mix.co.jp/radzilla/

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2013年10月1日火曜日

天竜区二俣町 外構完成現場 〜植栽を中心にしたエクステリアプラン〜


エクステリアを彩るのに色々な材料や素材があると思います。ブロックやフェンス、今では、エクステリアメーカーから様々な商品が開発されていると思います。
また、デザインをする上で門袖を格好良く仕上げるために塗装をしたりタイルやレンガを貼ったりして構造物できれいに見せることもあると思います。

この現場では、構造物はなるべく造らず、表札をつける門袖も簡単に植栽と相性の良い自然素材の石を採用し、あとは、植栽で絵を描くように仕上げました。


これが、着工前の建物の外観です。
窓もなく印象的な壁。ここをうまく使って建物とエクステリアを調和したプランができないかなと考えました。

そうなると、樹木が一番適した素材なのです。
まずは、こういう樹形の樹木を探し出してくることが重要な作業の一つです。
樹木も1本で見せるのではなく、数本組み合わせて生け花のように(生け花はやったことないですが・・・)配置と傾きを現場で調整します。その時は、ハサミやノコギリも持ち、余分な枝をはらいながら形を造っていきます。これは、実に楽しい作業でもあります。


低木や下草も砂利を組み合わせて仕上げました。


駐車場・アプローチのデザインは、駐車場からアプローチへ繋がるようなラインを入れます。


そして、植栽の方にもコンクリートのラインを広げ、繋がりを出します。


大谷石で植栽からポーチまで繋がりを出します。



この現場は、植栽を中心に構成させて頂いた現場です。
人工的な構造物はいずれ劣化し見栄えが衰えてきます。
植栽は、季節によっては、新緑や紅葉、花や実を楽しめます。朝と夕方でもその日の光の具合や風の吹き方によっても全然違います。
日々の変化が楽しめる、心を豊かにしてくれる植栽という材料は素敵なアイテムですね。





その植栽の恩恵を受けるためには、土壌改良は怠りません。
樹木1本ずつの穴でなく、大きく掘ります。マス全体で広く土壌改良をします。
年月が経って、見栄えが落ちる植栽では残念な限りです。ここは、惜しみなく経費を掛けます。

この現場は、樹木を見せるように植栽したので前回のFベースさんの植栽の考え方とはまたちょっと違いますが、エクステリアにも樹木を中心にプランニングしていきたいですね。


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