2013年5月24日金曜日

掛川市M邸


道路勾配がきつく、道路と敷地も高低差が最大1m程度の現場でした。
傾斜や高低差がある敷地は、プランナーの力量が計られます。
きちんと土留めをしたらそこでコストがかかってしまいます。
逆に高低差を活かしたプランニングが大切です。
極力土留めはしないで法面で処理します。低木や下草とチャート石を組合せて自然な感じを演出しました。土留をするコストを植栽などに当てれば見栄えもよくなります。(土留をするよりも安く済みます。)高低差がきつい方は土留と芝生の法面の併用で処理しました。土留の材質をブロックなどで収めると他の部分との調和がとれなくなるのでここでは、御影石を採用しています。


また、高低差があれば階段が必要になります。
階段も一つの見せ場になってきます。
ここでは、大谷石の階段とコンクリートを張出すようにして陰影を付けてデザインしました。
門袖と階段が絡む所は門袖を浮かすようにしてアクセントを出してみました。

門袖とアプローチの位置も重要になってきます。
門袖は玄関ドア前に配置することで玄関ドアを開けた時に直接中が見えなくなります。アプローチは、高低差が少ない方に斜めに振ると階段が少なくなりコストもおさえられます。あとは、空いたスペースに植栽を配置すると緑の間を抜けていく気持ち良い空間ができてきます。
樹木は、2階からも緑が見える位の高さのものを入れると感じがよくなります。
外廻りをきれいに見せるアイテムはやっぱり植栽ですね。