2013年5月21日火曜日

白金台 自然教育園で植生遷移のお勉強

ここは、白金台にある、自然教育園です。
都会とは思えない緑豊かな場所です。
ここは、昔、白金長者という豪族が住んでいたみたいです。

豪族達は、館の廻りに土を盛り土塁をつくってきました。
この土塁は外敵や野火を防ぐために築かれ、その上にシイノキが植えられました。
土を盛ってから植えつけたことで大樹となっていったのでしょう。




この林は昔、松林だったみたいです。
植生の遷移が進み今の林となっています。
松は下から育った落葉樹に光を奪われ枯れ始め、その落葉樹もゆっくり育ってきた常緑樹に光を奪われ枯れ始めて、今の常緑樹林になってきました。

所々に枯れて倒れた樹木があります。
こうやって、遷移が進んでいくのでしょう。
こちらは、コナラ林。
このコナラ林もいずれ常緑樹の林へと移っていくのでしょう。


この自然教育園は、植生の遷移を生で勉強できるとてもいい所でした。

では、庭つくりにこの植生遷移の話しがどう繋がってくるのかというと、日本はほとんどが照葉樹林帯なので、ここで落葉樹ばかりで庭をつくるのではなく常緑樹を組み合わせて階層的な構成をすることが大切だと思います。
コナラなど落葉樹の下の木陰に常緑樹を用いたりして日なたでしか生育できない樹種、日陰で耐えてゆっくり生育する樹種、樹木が健全に生育できるような環境をつくるようにするのです。
樹木を適切に組合せてお互いの樹木が作り出す環境を生かしながら自然に近い植栽計画が必要だと思います。

奥が深い話しで、まだまだ勉強が必要です。
長い道のりですが楽しみながらがんばります。